世界一周旅人に関わらず、海外旅行をする人にとって「現地でどうやってスマホを使うか」は大きな問題だとお思います。
もし、ブラジル旅行でサンパウロ空港(グアルーリョス国際空港)から入る予定で現地SIMを買うつもりの人は「絶対に空港で購入」しておくことをおすすめします。
それか、もしくはBarra Funda駅構内にあるTIMの店舗で購入しましょう。
空港でUberを使いたい場合はサンパウロ国際空港にSIMカード屋一つしか無く、値段も高いですが空港で購入しておくようにしてください。
筆者の体験談も含めてその理由と、空港でSIMを購入する以外の方法も紹介します。
Contents
サンパウロ国際空港で購入がおすすめ
ブラジルへの入国は世界一周のルートや、単発の旅行者などで違いがあるはずです。
今回の記事は、サンパウロの空港(グアルーリョス国際空港へ)南アフリカ・ヨハネスブルグから入国した筆者の体験談を元に書いています。
とにかく、空港でSIMを購入できるときは「そこで購入すること」をおすすめします。その理由の詳細は後述しますが、現地販売点で外国人がSIMを入手することは困難だからです。
まずは、サンパウロ国際空港のSIM販売点の場所を紹介します。
サンパウロ国際空港SIM販売店場所
ターミナル2からターミナル3に移動する廊下の途中にある「Print&Scan」内で購入できます。※ターミナル3のメインフロアではないので注意。
サンパウロ(グアルーリョス)国際空港はターミナル1〜ターミナル3と国内線〜国際線まである大きな空港です。
ターミナル間はシャトルバスも走っていますが、構内を歩いて行くことも可能で「大体ターミナル間は徒歩10分程」になります。
それだけ、広いサンパウロの空港ですが「SIMカードを取り扱っている店舗は1店舗」しかありませんでした。しかも、メインフロアにあるのではなく、ターミナル3へ行く廊下(メインフロア寄り)にあります。
筆者は色んな人に聞きまくり、20キロ弱のバックパックを背負いながら1時間以上歩いたのですが見つからずターミナル3のメインフロアからターミナル2へ諦めて帰ろうとした際に、この店舗発見しました。
ちなみに、空港スタッフも英語を喋れないのでジェスチャーとカタコトの英語でターミナル3にあると教えてくれただけだったのが苦労した原因です。(ポルトガル語が出来ない自分が行けない)
SIMカードの値段
◯値段→60R$(1,819円) ◯GB→11G ◯日数→20日
これ、実際に旅をしている人ならわかると思いますが「非常に高いです」。※筆者が旅していたアフリカでは大体5G/400円〜600円くらいでした。
Print&Scan(SIMカード屋)の親父に「高いから他のプランないのか?」と聞いたところ、このプランしかありませんでした。(ちなみに、店員の親父も英語は話せませんが慣れた手つきでGoogle翻訳で会話してくれます。)
話をしているとどうやら、外国人価格になっているようで仕方ないとのこと。
筆者のケチった体験談
さすがに2,000円近く払って20日間しか使えないSIMを買うのには抵抗があったのと、「街に出てから購入すればいいか」っていう楽観的な考えでこのときは購入をしませんでした。
その結果、Uberを呼べず自力でSantanというところに取っていた宿まで行くことに。ちなみに、ヨハネスブルグからサンパウロ(グアルーリョス)国際空港に着いたのは朝の3時半で疲れている状態で朝の6時頃に空港を出発。
ネットがない中、バスと電車を乗り継いで朝の10時前にやっと宿に辿り着きました。
20キロ弱のバックパックを持ち歩いて、MAPなしで宿まで行くのは正直とてつもなく疲れました…
ネットが使えない分、助けてくれる現地の方に助けてもらえたのは良い経験でしたが割と骨が折れます。(みんな、英語喋れないしね…)
そして、この後筆者は「街ではもっとSIMカードを購入することが困難」だということを知るのです。
空港以外で現地調達する方法
筆者は色々SIMカード屋らしき店舗を回りましたが、現地で唯一外国人でもSIMカードを購入できたのが「Barra Funda駅構内」に店舗を構えるTIMでした。
後述しますが、基本的にブラジル国内でSIMカードを現地調達するのは不可能です。
なぜかというと、現地の人持っている納税番号が必要となるため。
筆者も、いくつかの店舗を回りましたが「CPF」の有無を聞かれて断念しました。
しかし、このBarra Funda駅構内に寂しく立っているTIMではスタッフの女性がこころよくCPFを貸してくれたのです。
いつでも、貸してくれるかは保証がないのでなんとも言えませんが「貸して」と言ってないのに「私のCPFを使いなさい」と言ってスタッフ女性が普通にSIMを買わせてくれました。
バスチケットを買うために寄った時に見かけた店舗で、ダメ元で聞いたのですがあっさり変えたので良かったです。
ちなみに、Barra Fundaはバスオフィスとバスターミナルが併設された駅で多くの人が訪問すると思うのでぜひ覚えておくようにしてください。
◯値段→15R$(450円) ◯GB→11G ◯日数→20日
値段も空港と比べてだいぶ安いので手間じゃない人は参考に
ブラジルでSIM購入が困難な理由
◯CFPというブラジルの納税番号が必要
サンパウロ国際空港のSIMカード屋で親父から「CFP持っているか?」聞かれてなんとなく、違和感を感じていたのですが、ブラジルでSIMカードの販売はCFP(納税者番号)を持っている人にだけしか売ってはいけないことになっているようなのです。
街に出た後、いくつかのSIMカードを売っているだろうというところを回りましたが、これが理由で筆者は手に入れることが出来ませんでした。しかも、ポルトガル語が話せないのでとても苦労しました。
上述した空港で購入する場合は、何らかの方法で「外国人向けに販売」しているようだったのでぜひそちらで購入するようにしましょう。
どういう仕組みか分かりませんが、空港のSIMカード屋は「外国人に売れるから高い」と言っていたので確実に購入できると思います。それだから、価格が高いんですね…
現地調達の方法はあるのか
陸路でブラジル入する人も多いことを考えると現地調達方法が気になるところだと思います。
しかし実際に筆者が現地で探した中では、Barra Funda駅構内以外でこれと言った方法はありませんでした。※もしかしたら他のハブとなるターミナルなどでは外国人向けに販売しているところが有るかもしれません。
辛うじて、ある方法としては以下くらいになると思いますので参考にしてください。
※ちなみに、楽天モバイルであれば2Gまでの海外ローミング無料がブラジルでも適用されます。
現地携帯会社の外国人プラン契約
ブラジルの携帯会社では外国人ようの1ヶ月プランなども用意しているようです。
私自身ポルトガル語が全くと言って良いほど、話せないためこの方法は挑戦していませんが大体「1ヶ月100R$前後(3,000円)」程掛かるようです。
貧乏バックパッカーとしては高額ですね…
もし、契約する際はパスポート番号が必須になるので忘れないように持参しましょう。ポルトガル語に自身がある人はぜひ挑戦してください。
CFPを貸してもらう
もう一つはグレーな方法ですが、「CFPを現地の人に貸してもらう」というもの。
SIMカード屋に行くと、SIMカード自体は購入できるのですが設定する過程でCFP番号の入力を求められ、そこで躓いてしまいます。
その入力する番号を宿のスタッフやSIMカード屋のスタッフ、もしくは現地人で友達ができればその方に借りるのも一つの手だと思います。
個人的には、多少なりお金を要求されたとしても仕方ないかなと思います。一方で番号を貸したことがバレた時にペナルティ的な部分は良くわからないので、貸してくれる人に訪ねてみるとよいでしょう。
ブラジル渡航前(中)にSIMを入手する方法
空港の高いSIMカードを契約すれば一応大丈夫ですが、実際に海外旅行は何が起こるか分かりません。
単発での旅行であれば、事前に準備をした段階で入国するのをおすすめします。
その方法を最後に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
事前にアマゾン等でSIM購入
日本国内にいる段階でも、海外で利用できるSIMは簡単に入手することが出来ます。
例えば、アマゾンの検索画面に「国名 SIM」と入れてみると、その国やエリアで使えるSIMカードが出てきます。
即日から使えるものや、設定が簡単なものも多く有るのでおすすめです。値段は安価とは言えませんが、安心を買うという意味ではとても安いかもしれません。
日本の通信キャリアで海外プラン申し込み
ご自身のスマートフォンで契約している通信キャアリはには「海外プラン」があるはずです。
そのプランに申し込むことも一つの方法かもしれません。
世界一周旅行者でも日本で契約していいるSIMカードがあればネットからプラン申込みができるので、現地にいても契約変更可能です。
楽天モバイルを利用している人であれば、デフォルトの契約で「海外2Gまで無料」となっています。
楽天モバイルは国によって使えなかったりますが、ブラジルは使えるので安心してください。2GがあればMAPを確認したりUberを呼んだりすることは問題ないでしょう。
eSIM契約(現地もしくは渡航前)
SIMの差し替えを必要としない、eSIMを利用すれば渡航前だろうと渡航中現地からであろうとネットを確保することが出来ます。
eSIMとSIMカードを必要とせずに、ネットだけでデータを購入してシリアル番号でスマホとデータ容量を紐づける方法をいいます。
カードを必要としないため、店舗にいかずにネット上で全て購入が完了する点や買い増しが出来たりと「効率的」に優れた方法です。
一方でeSIMの難点は、SIMカードより価格が高いので貧乏旅人にとっては辛いところがあるでしょう。
海外利用可能なWi-Fiルーター
有名な「イモトのWi-Fi」など、海外で利用可能なWi-Fiルーターを事前に用意するのも手です。
旅慣れた人にとってはあまり人気のない方法ですが、海外に慣れておらず心配な人はWi-Fiルーターを日本を出発する時に空港で契約することも良いかもしれません。
Wi-Fiだけで凌ぐ
最後は、SIMはないと割り切って「Wi-Fi」だけで凌ぐということです。
サンパウロは割とレストランなどではW-Fiが繋がっているイメージですので、それで凌ぐのも一つの手でしょう。
筆者はSIMなしで行うことで、現地の人との交流が出来たり悪いことばかりではないような気がしています。
治安が悪いのでSIM入手を強くおすすめ
とは、言っても誰もが知る治安の悪い国ブラジル(エリアと時間帯による)ですので、なるべくSIMを確保する方法を固めてから入国することをおすすめします。
ネットに頼らず自力で行うのも、旅の醍醐味ではあるのでぜひ自分のスタイルに合わせて考えましょう。